月別: 2020年2月
糖尿病のよくあるご質問に回答させていただきます。
回答) 新型コロナウイルスにもしかかった場合は、糖尿病をお持ちの方は重症化するリスクがあります。現時点では明確になっていいませんが、糖尿病がある方は、一般的な衛生対策にと、人混みを避けることや不要不急の外出を避けることなどの予防をすることがとても重要です。インフルエンザなどの他の感染症対策と同じです。
糖尿病を治療していて、熱が出るなどの際には、血糖値を下げる薬の調整が必要になることがあります。シックデイ:体調の悪い日対策として、
糖尿病の方が風邪をひいたり、具合が悪くて食事が食べられなかったりすると、血糖値を下げる薬の調整が必要になることがあります。これをSick day(シックディ)(体調の悪い日)といいます。ここではその対処方法についてお話しいたしま
・シックデイとは
糖尿病の方は、ウィルスなどに対する抵抗力が低下しているため、さまざまな感染症にかかりやすいと言われています。
糖尿病の方が、感染症にかかり、熱が出たり・嘔吐やげり、食欲がないといった症状で、食事ができないときのことを「シックデイ」といいます。
この状態では、普段、飲み薬などで血糖コントロールが良好なな患者様でも、著しい高血糖になり、たいへんな高血糖状態になることがあります。1型糖尿病などでインスリン治療が必須の方では、より高血糖になりやすく、注意が必要です。一方で、体調が悪いことで食事ができずに低血糖になる可能性もあり、血糖値の確認が大切です。
シックデイルールについて
シックデイの時の家庭での対応の基本を『シックデイルール』といいます。
シックデイの時には、以下の対応を行いましょう。心配な方は、主治医に相談してください。
- 安静と保温につとめましょう。
- スープなどで十分に水分を摂り、おかゆやうどんなどで炭水化物をとりましょう。
- インスリン製剤を使っている方は、決してご自身の判断でインスリンを中止しないようにしましょう。
- 飲み薬を飲まれている方も、薬の量の調整が必要な場合があります。
- 血糖自己測定をして、コロナウィルスと血糖値の状態をこまめに確認しましょう。
※シックデイで、どうしたらいいかわからない、不安な方は、
電話などで主治医と相談をしてください。
そのとき、主治医にお話ししてほしい情報は
・いつから
・どんな症状
・食べられている食事量
・血糖値 など
特に、下にかいてある症状がある患者様はは、直ちに病院へ連絡、受診をしてください。入院が必要な場合もあります。
- 嘔吐・下痢がとまらない、38度以上の高熱が続くとき
- 食事が24時間にわたって、全くとれない、または極端に少ないとき
- 血糖値が350mg/dL以上が続くとき
- 意識の状態に変化があるとき
メディア情報などを見てわかるように、いつ、コロナウィルスになって、シックデイになるかはわかりません。
・医療機関向けQ&A
(A) 現時点では、糖尿病は他の基礎疾患と同じく、重症化のリスクの一つである可能性が指摘されています。ただし、CDCのガイダンスでは糖尿病に加えて、高齢、呼吸器疾患、がん罹患、心不全、脳血管疾患、腎疾患、肝疾患、免疫不全状態、妊娠と幅広い疾患を重症化するリスクの可能性ありとされており、当初の症状が軽くても、これら基礎疾患がある場合には肺炎への進行が起こる可能性を念頭に起き、治療にあたるのが望ましいとされています。
ステロイド製剤の使用は、ウイルス感染を悪化させる可能性が報告されており、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)の増悪への対処など、使用意義が十分ある場合を除き、避けるべきです。使用する場合には、糖尿病患者の場合は特に血糖値のモニターと治療に十分注意すべきでしょう。
厚生労働省 → 「 新型コロナウイルス感染症について」
週1回のGLP-1「オゼンピック」
肥満の2型糖尿病患者で大きな体重減少効果!!
週1回使用するGLP-1の新薬「オゼンピック」を、成人2型糖尿病患者に投与することで、体重減少の効果がでたことを公表!!
「オゼンピック」による体重減少量は、もっとも大きな体重減少を得られたのはベースラインのBMIが25以上(肥満の定義)の成人だった。糖尿病学会(ADA)年次学術集会で発表された。
さらに、「トルリシティ」と比較して「オゼンピック」でより多くの患者が5%以上および10%以上の体重減少を達成した。
「オゼンピック」のでもっともよくみられた副作用はは胃腸障害だった。