今日は、花粉症について、考えてみたいと思います。

◆そもそも花粉症とは?

人間は、ウイルスなど、外敵に囲まれて生活しています。その外敵の攻撃から体を守ってくれているのが「免疫」という機能です。元来、体を防御するはずの免疫のしくみに異常が起こり、さまざまな症状があらわれた状態が「アレルギー」です。
免疫が正常に働いているときは、ウイルスなどの体に害のあるものが体に侵入してくると、免疫細胞がそれらを攻撃して、体から除去しようとします。すると体内で火事が起こり(炎症)、発熱や痛みを感じたりします。風邪やインフルエンザにで熱が出るのも、免疫の働きにより体で火事(炎症)が生じているのです。
ところが、体にとって無害なものに対しても免疫細胞が攻撃してしまうことがあります。これがアレルギー反応です。花粉症は、本来は無害である花粉を外敵とみなして免疫反応が働いてしまい、鼻や目などで炎症が起こっている状態なのです。

1) 鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会:鼻アレルギー診療ガイドライン 2016年版、p10、ライフ・サイエンス、2015

 

◆今年の花粉症の傾向

現時点での今シーズンの花粉飛散状況や注意点

【いつもより早い花粉の飛散開始】
2020年は2月上旬頃から全国的に花粉の飛散が始まりました。

飛散する花粉量は例年に比べて少なく、5割程度になることが予想されています。

症状が軽い方が多いようですが、重症になる前に、早めに対策をとることが大切です。

【各地の花粉飛散ピーク時期は?】
地域別のの花粉飛散ピークの予想時期は次の通りです。

仙台:3月上旬~3月下旬
東京:2月下旬~3月下旬

大阪:2月下旬~3月中旬
福岡:2月下旬~3月上旬

(参照:日本気象協会 2020年 春の花粉飛散予測(第4報))

◆花粉症になる子供がふえていることが気になります

近年、スギ花粉症の発症が低年齢化していることが明らかになっています。2008年に行われた鼻アレルギーの全国疫学調査によると、年齢層別スギ花粉症の有病率は10年前が5〜9歳が7.2%→13.7%、10〜19歳が16.7%→31.1%と

たった10年で花粉症にかかっている人の割合が約2倍近くになっています。

発症の低年齢化の背景には、増加している傾向のスギやヒノキの花粉の飛散量があることが推定され、幼少期から大量の花粉を浴びる生活が原因の一つといえるのではないでしょうか。

◆花粉症でマスクを使わない予防法について

<外出時の花粉症対策>

・外出時は完全防備

帽子・メガネ・マスク・マフラーを身につけて。コートもツルツルした素材を選ぶ。

・帰宅時は玄関でシャットアウト

衣服・ペットなどについた花粉は、きちんと外ではらって玄関でシャットアウト。

・帰宅後は洗顔やうがいを

<家の中での花粉症対策>

・ドア・窓を閉める

花粉の飛散が多いときは、きちんとドアや窓を閉めて、花粉の侵入を防ぐこと

・掃除はこまめに

床がフローリングであれば毎日拭き掃除を行うと効果的です。

<就寝時の花粉症対策>

・布団を外に干さない

外に布団を干してしまうと花粉がついてしまうので、布団乾燥機などを活用。

・お風呂・シャワーで花粉を流す

・空気清浄機を活用

<緑茶の花粉症予防対策>

花粉症の予防に関しては、日ごろから緑茶を飲むことがおすすめです。

緑茶などに多く含まれている「カテキン」という成分には、抗アレルギー薬である“トラニラスト” と同等のアレルギー抑制効果があることが確認されています。

伊藤園と日本薬科大学の丁 宗鐵教授が共同で行った研究によると、「カテキン類」には花粉症による鼻水やくしゃみなどの症状を緩和する効果があり、さらに通年性のアレルギーを抑制する効果もあることがわかりました。

そのため、濃いめのお茶を1日500mlほど飲むことがおすすめです。