4月11日(月)日本テレビ『ヒルナンデス!』に工藤孝文院長が出演します。
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10月22日(金)RKB「タダイマ!」に、コメンテーターとして出演します。
骨粗鬆症治療薬アレンドロネートで糖尿病リスクが36%低下!?
骨粗鬆症治療薬アレンドロネートを使用することで、2型糖尿病の発症リスクを36%低下することが発表されました。
・今回の発表の内容とは?
・なぜ骨粗鬆の治療薬が糖尿病のリスクを低下?
・今後糖尿病の予防薬として活用される可能性は?
・まとめ
今回の発表の内容とは?
改めて、今回の発表の内容を教えてください。
「今年9月27日から10月1日に開催された欧州糖尿病学会で発表された内容です。2008~18年にデンマークで約65万例を対象に骨粗鬆症治療薬のアレンドロネートの使用と2型糖尿病発症リスクの関係について調べられたものです。その結果、アレンドロネートを使っていない患者に対して、使っている患者は2型糖尿病発症リスクが36%低く、8年以上アレンドロネートを使用している患者では、リスクが53%低かったという結果が示されました。また、服薬期間が長いほど、リスクが低くなることも示されました。発表では、アレンドロネートを使うことで、2型糖尿病の発症予防効果が示唆されたと結論づけられています」
なぜ骨粗鬆治療薬が糖尿病のリスクを低下?
なぜ骨粗鬆治療薬が糖尿病のリスクを低下させたのでしょうか?
「今回示された予防効果についてはメカニズムについては明らかになっていません。今後さらに検証が進むことでわかってくることがあるかもしれません。一般的に糖尿病患者は骨折リスクが高いことが知られており、血糖恒常性と骨代謝の関連が示唆されています。加えて動物を対象とした最近の研究では、骨粗鬆症治療薬による骨細胞の修飾が血糖調節に影響することも示唆されています。」
今後糖尿病の予防薬として活用される可能性は?
今後、骨粗鬆症治療薬アレンドロネートを糖尿病の予防薬として活用される可能性はあるのでしょうか?
「今回の研究発表は画期的な発見ではありますが、現状未解明な点も多くエビデンスが十分ではありません。今後更なる研究が進み、エビデンスが蓄積されてくれば臨床現場においてもアレンドロネートが糖尿病予防薬として活用される日が来るかもしれません。」
まとめ
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によれば疑われる人を含めると、日本人の5~6人に1人が罹患している糖尿病。今回の発表を糖尿病の予防に役立てることができれば多くの人にメリットが生まれそうです。
塩野義製薬が開発中の新型コロナウイルス治療薬について、最終段階の臨床試験を12月に終了させ、今年度中の供給開始を目指すと発表しました。
・塩野義製薬が開発中の治療薬とは?
・治療薬の供給が始まると治療体制はどう変化する?
・抗体カクテル療法と治療薬の使い分けは?
・まとめ
塩野義製薬が開発中の治療薬とは?
塩野義製薬が開発を進める治療薬について教えてください。
「塩野義製薬が現在開発を進めている治療薬はウイルスの増殖を抑制するもので、軽症者や無症状者向けの飲み薬になります。感染初期に1日1回、5日間自宅などで服用することで重症化を防ぐ効果が期待されています。先月27日に医療機関の入院患者やホテルの宿泊療養者など約2100人を対象にした最終段階の治験を国内で始めていて、12月には治験を終了させて年度内に最低100万人分を用意するとしています。」
治療薬の供給が始まると治療体制はどう変化する?
治療薬の供給が始まると、これまでの治療体制から変化は出ると思いますか?
具体的にどのようなことを期待されますか?
「現在自宅療養の患者さんに対して治療の選択肢は限られていて、設備や制度の都合でなかなか治療ができないこともままありました。今後飲み薬が普及すればより多くの患者さんが救われることは間違いありません。また、服用が簡便ですので、外来での治療ができるようになれば医療のひっ迫も緩和できるようになると期待しています。」
抗体カクテル療法と治療薬の使い分けは?
すでに行われている抗体カクテル療法と新たな治療薬はどのように使い分けられることになりそうですか?
「抗体カクテル療法では点滴での投与を行いますので、入院患者へは比較的投与のハードルが低いものの、自宅療養を行っている患者などに対しては使いにくいものでした。今後、経口薬が普及すれば、自宅療養を行っている患者に対しても効率的に治療を行えるため、よりスピーディーな治療ができるようになるかと思います。2つの薬剤は作用する点が違いますので、併用すれば重症患者に対してより強い効果が期待できるのかなども注目されます。※抗体療法と経口薬の特徴を踏まえた上で先生のご意見を教えてください。」
まとめ
新型コロナ治療薬は塩野義製薬の他にメルクやファイザー、ロシュ社でも開発が進んでいます。治療の選択肢が増えることで、新型コロナウイルスの克服に向かって前進することが期待されます。
① 9月3日(金)
『伊藤園健康フォーラム』
~ 感染症時代における“茶の効用”~
◆ 伊藤園公式YouTubeチャンネルより配信
https://youtu.be/GsuptjXTOS8?t=3805
② 9月8日(水) 23時50分〜
日本テレビ
『それって!?実際どうなの課』
③ 9月9日(金)15:00~16:30
NTTドコモ
『従業員への健康投資が鍵!健康経営セミナー』
④ 9月10日(金) 15時40分〜
RKBテレビ『タダイマ』
コメンテーターとしてスタジオ出演します。
⑤ 9月11日(土) 11:30 ~ 12:30
POLA
【大人の漢方ヘルスケアメソッド】
◆視聴方法:ZOOM(ウェビナー)
※事前登録あり、先着3,000名限定!
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⑥9月22日(水)NHK『ガッテン!』出演
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