【医師監修】
福島・宮城で震度6強・今後1週間程度注意。
避難所での新型コロナウィルス感染・災害不調にも注意してください。
災害不調とは聞きなれない言葉かもしれません。
それもそのはず、最近、多くの患者、さんを診るなかで私が提唱したものです。
このところ毎年のように自然にまつわる災害が起きています。
2011年の東日本大震災はいうに及ばず台風や大雨による洪水、大雪など、これまでになく、自然が猛威を振るい、多くの命が失われました。
助かった人もその後の日常を取り戻すのに時間がかかり、さまざまな不調に悩まされています。
さらに2020年12月に、世界中で感染爆発を引き起こしている新型コロナウイルスもその一つといえるでしょう。私たちの日常は災害とともにあるといっても過言ではなく、もうだれもが例外とはいえません。
こういった災害に直接被災したとき、また直接でなくとも、家族や知人が被災したり、関連のニュースに接しているなかで、不調を感じることがあります。
不安やめまい、動悸、過呼吸、不眠、抑うつなどです。
2016年に発生した熊本の地震では、実際に被災した患者さんが不調を訴えて来院しましたが、被災していない方もいました。テレビやSNSに触れることで、直接被災していなくても自律神経のバランスが崩れてしまうのです。
2021年2月13日の福島、宮城での地震がおきました。
また地震・津波があったらどうしよう、新型コロナウィルス感染症にかかったらどうしよう、などは誰だも心配することですが、それによって、日常生活がおくれなくなるほどの不調が現れる危険性がとても高い状態になってくるでしょう。
◎災害不調とは、
・また地震・津波が起きるのではと考える予期不安
・避難所での新型コロナウィルス感染症
・自律神経失調症
・うつ病
・たこつぼ型心筋症と心疾患
・エコノミークラス症候群
・誤嚥性肺炎 など
【関連書籍】
